2010年03月25日
第2弾

ミリタリーウェブショップITEM-G
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ニュースから
米国防省、CIAがテロリストのおとり捜査用に
作った掲示板を奇襲
同じ米国同士なにやってんの!
米中央情報局(CIA)がテロリストの身元を洗うため作ったサイトが2008年、国防総省米国家安全保障局(NSA)に潰されていたことがワシントン・ポストの報道で判明しました。
このサイトはサウジ地域の過激派の情報を集める「蜜壷」としてCIAとサウジ政府が共同で開設した掲示板です。戦略は狙った通りの成果をあげ、テロリストが大勢サイトに訪れ、両国に貴重な情報をせっせと落としてました。
ところが。
NSA的にこのトラフィックはちょいと多過ぎたわけです。ちょうどサウジのジハード戦士が毎月イラクに何ダースと入ってきて米軍を襲っていた時期だったこともあり、在イラク米軍最高司令官が米軍攻撃作戦の情報交換にこのサイトが使われたと断定し、サイト閉鎖を要求、2008年NSAは調査特別委員会を招集します。
CIA広報は「我々の政府のどこかが、イラクへの外国戦闘員の動きに便宜を図るなんて、バカを言うにもほどがある」と同紙に不満をぶちまけてますけど、2008年当時も両者の間では激しい応酬があったようですね。
「NSAにはそんな権限ないだろう」と抗議した高官もいたのですが、こういったCIAの抵抗も虚しくNSAのプラン通り物事は進み、米軍が抱えるコンピュータ専門家のエリートらがフォーラムにサイバー攻撃を仕掛け、閉鎖に追いやってしまったのです。
狙ったターゲットだけ落ちたんなら、まだ良かったのですが...なんと...
この時、サウジアラビア、ドイツ、米テキサス州に置いたサーバー300台まで破壊しちゃったんです! 貴重な情報リソースを失ったドイツとサウジアラビアはカンカンです。
まあ、閉鎖になったサイトが本当に米兵の死に貢献していたんなら閉鎖は当然ですよね。でも、CIAは大統領直属であって軍の下部組織じゃないんだし、諜報活動と戦闘活動では権限が違うわけで、議会通さなくていいのかなーと思いますよね? いくらNSAの方が規模大きくたって...。
サイバー空間は複雑な新前線で、国のオフィサーの間でも防衛体制や権限は細かく決まってないってことですね。
ネットでは意思あるところ道あり。ある担当官なんて「閉鎖しても24時間か48時間経たないうちに同じプロセスは再現されるよ」と話してますけど、その通りな面もありますよね。CIAはNSAがやったことはただいたずらにテロリストの活動をネットの闇に追いやるだけ、いったん闇に紛れてしまえば簡単に監視はできないんだぞ、と主張してますよ。
サイバーセキュリティはこれから増々重要になっていくので、今よじれを正しておくのは良いことです。ネットは戦場とは土台からして違うのだし、保安活動は気が遠くなる任務だけど、まずは同じ政府なんだから足並み揃えて欲しいですね...。

Posted by gensan at 08:58│Comments(0)