2010年03月31日
ヘルメット
軍用ヘルメット
ウィキペディアから
軍用のヘルメットは、第一に砲弾の破片や銃弾から頭部を保護するものである。
もちろん衝撃から身を守るためという要素もある。
小銃弾に対する防御は困難であるため第一次世界大戦前はあまり使用されなかったが、
第一次世界大戦中に榴弾や手榴弾の破片から兵士の頭部を保護する必要性から各国軍隊で採用された。
以来ベトナム戦争の頃まで材料として鋼鉄が使われたが、近年はケブラーなどの繊維を数十枚重ね、
フェノール樹脂を含浸させて成形したものが主流である。
繊維を使った現代の軍用ヘルメットは鋼鉄製のものと比べると軽量だが防弾性能はあまり向上しておらず、
小銃弾の貫通を防ぐことは難しい。
第一世界大戦当時は各国ごとに形状にバリエーションが見られた。
しかし第二次世界大戦後、冷戦により東西両陣営国の軍隊がそれぞれ、アメリカ軍、
ソ連軍の軍制を取り入れたり、武器供与などを受けるようになると、西側陣営はアメリカ軍の、
東側陣営はソ連軍の軍装の強い影響を受け、ヘルメットも統一されていく。
アメリカ陸軍は、当初イギリス陸軍と同じ「浅鉢形」デザインであったが、
1942年に独自デザインのヘルメット(M1ヘルメット)に変更する。
このデザインは第二次世界大戦後、西側諸国の主流デザインとなる(参考: 陸上自衛隊66式鉄帽)。
しかし、20世紀末に、耳まで保護する旧ドイツ軍様式がより優れている事に気づき、
以後同デザインを使用するようになった。
アメリカ軍が制式採用した事と、同時期に冷戦が終結し、アメリカ軍の影響が強まったことで、
この“フリッツヘルメット”は各国軍(参考: 陸上自衛隊88式鉄帽)や特殊部隊で採用され始め、
共産圏である中国人民解放軍でも採用された。
また、ソ連時代共産圏の国々の軍服やヘルメットに影響を与えていたロシア連邦軍でも
21世紀に入ってフリッツヘルメットに似た耳まで覆う形状のヘルメットが採用された
(耳を覆う部分が米軍のものより若干耳から離れている)。
旧ソ連構成国であったカザフスタン共和国軍でも、フリッツヘルメットが採用されている。
また、アメリカと敵対関係にあるミャンマー軍でもフリッツヘルメットが採用されている。
このように、現代の主要国のヘルメットはほとんどが耳まで覆うタイプのヘルメットになっているが、
韓国軍はM1ヘルメットを未だ使用しているが、フリッツヘルメットへの置き換えが進んでいる。
第二次世界大戦の頃は木の枝や草を挿して擬装するためのネットを使っていたが、
その後迷彩服の使用が普通になると、本体の上から迷彩服と同じ柄の迷彩カバーをかぶせることが多くなった。
迷彩カバーにも木の枝葉を挿す為のボタンホール状の穴つきのものがある。
なお、記録映像や写真などで、歩兵がヘルメットの顎紐をしていない場合があるが、
これは別にだらしないわけではなく、弾丸が当たった衝撃や、近くで起こった爆風の風圧で、
掛けている顎紐に首を引っ張られてダメージを負うのを防ぐためである。
紐を掛けていなければヘルメットが飛ぶだけで済む。

新着商品
ミリタリーウェブショップITEM-G
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軍用のヘルメットは、第一に砲弾の破片や銃弾から頭部を保護するものである。
もちろん衝撃から身を守るためという要素もある。
小銃弾に対する防御は困難であるため第一次世界大戦前はあまり使用されなかったが、
第一次世界大戦中に榴弾や手榴弾の破片から兵士の頭部を保護する必要性から各国軍隊で採用された。
以来ベトナム戦争の頃まで材料として鋼鉄が使われたが、近年はケブラーなどの繊維を数十枚重ね、
フェノール樹脂を含浸させて成形したものが主流である。
繊維を使った現代の軍用ヘルメットは鋼鉄製のものと比べると軽量だが防弾性能はあまり向上しておらず、
小銃弾の貫通を防ぐことは難しい。
第一世界大戦当時は各国ごとに形状にバリエーションが見られた。
しかし第二次世界大戦後、冷戦により東西両陣営国の軍隊がそれぞれ、アメリカ軍、
ソ連軍の軍制を取り入れたり、武器供与などを受けるようになると、西側陣営はアメリカ軍の、
東側陣営はソ連軍の軍装の強い影響を受け、ヘルメットも統一されていく。
アメリカ陸軍は、当初イギリス陸軍と同じ「浅鉢形」デザインであったが、
1942年に独自デザインのヘルメット(M1ヘルメット)に変更する。
このデザインは第二次世界大戦後、西側諸国の主流デザインとなる(参考: 陸上自衛隊66式鉄帽)。
しかし、20世紀末に、耳まで保護する旧ドイツ軍様式がより優れている事に気づき、
以後同デザインを使用するようになった。
アメリカ軍が制式採用した事と、同時期に冷戦が終結し、アメリカ軍の影響が強まったことで、
この“フリッツヘルメット”は各国軍(参考: 陸上自衛隊88式鉄帽)や特殊部隊で採用され始め、
共産圏である中国人民解放軍でも採用された。
また、ソ連時代共産圏の国々の軍服やヘルメットに影響を与えていたロシア連邦軍でも
21世紀に入ってフリッツヘルメットに似た耳まで覆う形状のヘルメットが採用された
(耳を覆う部分が米軍のものより若干耳から離れている)。
旧ソ連構成国であったカザフスタン共和国軍でも、フリッツヘルメットが採用されている。
また、アメリカと敵対関係にあるミャンマー軍でもフリッツヘルメットが採用されている。
このように、現代の主要国のヘルメットはほとんどが耳まで覆うタイプのヘルメットになっているが、
韓国軍はM1ヘルメットを未だ使用しているが、フリッツヘルメットへの置き換えが進んでいる。
第二次世界大戦の頃は木の枝や草を挿して擬装するためのネットを使っていたが、
その後迷彩服の使用が普通になると、本体の上から迷彩服と同じ柄の迷彩カバーをかぶせることが多くなった。
迷彩カバーにも木の枝葉を挿す為のボタンホール状の穴つきのものがある。
なお、記録映像や写真などで、歩兵がヘルメットの顎紐をしていない場合があるが、
これは別にだらしないわけではなく、弾丸が当たった衝撃や、近くで起こった爆風の風圧で、
掛けている顎紐に首を引っ張られてダメージを負うのを防ぐためである。
紐を掛けていなければヘルメットが飛ぶだけで済む。

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Posted by gensan at 09:04│Comments(0)